RPAとは?
ITシステムとの違いや導入メリット・課題について解説

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2023年6月19日

 
RPAの導入を検討しているけれど、具体的にどのような準備が必要なのか、導入に向けた手順や導入後のメリットがわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで、まずはRPAの基本を理解することで、自社にとって必要とされる準備をひとつひとつ進めていくことが大切です。この記事では、RPAの基本からITシステムとの違い、導入におけるメリットや課題など、導入に向けて必要な情報を網羅して解説しています。

目次

RPAとは「自動化技術」の総称

RPAとは「Robotic Process Automation」の略称で、作業を自動化する技術の総称です。「自動化ロボット」や「仮想知的労働者(Digital Labor)」とも呼ばれ、さまざまな業務を自動化するツールを指します。事業を問わずに応用できるため、多くの企業でRPAの導入・利用が進んでいます。

RPAはシステムではなくツール

RPAはITシステムではなく、ITツールに該当します。ツールであるため、システムと比較して導入のハードルが低く、利用を検討しやすい点が特徴です。  
また、RPAはITシステムと違い、スモールスタートをしやすいです。実際にどの程度の効果があるのかを確認しつつ、本格的な導入計画を考案できるのもRPAの魅力です。

労働人口の減少

高齢化の影響で、労働人口の減少が進んでいるため、人手不足を解消する1つの方法として、RPAが注目されています。RPAを導入することで、人がいなくても業務が可能となることが、人手不足の解消につながります。現時点では、労働人口の減少が回復する見込みは少なく、今後もRPAへの注目度は高まると予想されます。

働き方改革の影響

働き方改革の影響によって、業務効率化が多くの企業で課題となっています。業務を自動化できるRPAの導入により、従業員の負担軽減や生産性向上につながることが、RPAへの注目度を高める要因の1つと考えられます。

定期的に必要となる作業

RPAは、定期的に必要となる作業を任せるのに向いているツールです。たとえば各種データの記録や、在庫の受注管理などがあげられます。

パソコンで完結する作業

パソコンだけで完結する定型的な作業も、RPA向きといえます。RPAはキーボードやマウスの自動操作も可能なため、決まった動作であれば自動化して、作業に必要な人員リソースを削減できます。

大量に処理が必要な業務

年間を通して大量の処理が必要な業務も、RPAに適しています。数千〜数万単位で処理する業務も、RPAを導入して必要な工程を自動化すれば、人の手を借りずに対処が可能です。

人手不足の解消につながる

業務をRPAに任せることで、業務に関わる従業員数を削減できます。人手不足に悩んでいる場合でも、RPAを導入して業務を自動化できれば、新たな人材を採用する必要がなくなります。  
結果として人件費の削減にもつながるため、コスト面のメリットにも期待ができます。

ミスの削減が可能

人の手で行われる作業には、どうしてもミスがつきものです。しかし、RPAを導入することでオペレーションミスの削減が可能となり、トラブルの発生を未然に防げる可能性が高まります。  
特に些細なミスが大きな問題に発展しやすい業務は、従業員の精神的な負担にもなりやすいため、RPAに置き換えるメリットがあります。

労働時間の短縮と生産性向上につながる

RPAは24時間365日稼働してくれるため、従業員の労働時間を短縮できるのもメリットです。人が稼働していないときでも、RPAによって作業が実施されるため、生産性向上にもつながります。  
労働時間短縮と生産性向上による成果は、結果的に従業員のモチベーションアップのきっかけにもなり、企業の健康経営にも貢献できます。

RPAを導入する領域を決める

RPAの導入時には、まずどの作業を自動化させたいのかを具体的に決定します。パソコン単位で作業を自動化させたいのなら、「デスクトップ型RPA」が適しています。一方で、大量のデータ処理などを任せたい場合には、「サーバー型RPA」の導入が検討されます。

RPAを導入する業務の必要性を見直す

RPAの導入対象となる業務の必要性を、あらためて見直すことも重要なプロセスです。業務そのものが時代遅れな内容になり、すでに社内で不要な存在になっているケースもあり得ます。RPA導入をきっかけにして、不要な業務を削減していくこともポイントです。

RPAツールを選定する

RPAに対応させる領域と業務の必要性を確認したら、実際に導入するRPAツールを選定します。RPAツールごとの特徴をチェックし、自社にマッチするものを絞り込んでいくのが基本的な流れです。トライアルが可能な製品に関しては、積極的に活用して使い心地を確認することをおすすめします。

RPAはスモールスタートで実施する

RPAはスモールスタートを意識することがポイントです。まずは小規模かつ限定的な領域に導入して、運用のテストを実施します。実際の使い勝手や自動化による問題点・改善点などを確認し、RPAの活用方法を確立します。

RPAに不向きな業務を把握する

RPAは万能なツールではなく、不得意・不向きな業務もあります。たとえば、人の判断が必要になる作業、プロセスが多い作業に対してRPAを導入しても、解決にいたらない可能性があります。

RPAツールの選定が上手くいかない

RPAツールは多数展開されていて、それぞれに特徴があります。どのRPAツールが自社に最適なのか判断できず、導入に踏み出せないケースも多いでしょう。  
RPAツールの選定に時間がかかる可能性を考慮して、早めに導入計画を進めることも重要です。

RPAのメリットや導入の意義が社内に伝わらない

RPAによるメリットや導入の意義が、社内の従業員に伝わらない問題も懸念されます。従業員によっては「仕事をとられる」と感じてしまい、RPAの導入に懐疑的になる可能性もあり得ます。  
RPAの導入におけるメリットや役割を従業員に説明する機会を設けて、その必要性を理解してもらうのも大切なプロセスです。

導入後に使いこなせるか不安

RPAは導入後、その機能を使いこなすことが重要です。しかし、導入後の運用を適切に行うには、何をすべきか、どのような体制が必要なのかわからない例も多く存在します。事前にRPAの導入後まで考慮し、サポートしてくれるサービスの利用などを検討することがおすすめです。

業務に合わせたRPAツールの導入を支援

Experisでは、業務に最適なRPAツールの導入を支援するサービスを提供しています。導入時とその後の課題を全面的にサポートし、RPAの有効利用を可能とする体制づくりに貢献できます。  
RPAに関する研修・教育も実施しているため、社内のRPAリテラシー向上も支援可能です。RPAの導入における問題点の解決とスムーズな事前準備を実践するのなら、「マンパワーグループのExperis」にご相談ください。

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